2017年05月22日

中野図書館 報告

お話会の報告【5月】      東京都中野区立中央図書館お話会

5月6日(土          司会進行 新田安季子

 久しぶりの中野図書館で、ドキドキしましたが十組ほどの参加がありました。

時間に余裕のあるプログラムで、おはなし会の始まる前に、お手玉や手遊びを楽しみました。語り中心のプログラムでしたが、手遊びで、和やかな楽しい会になったと思います。


第一部 テーマ「あたたかいはる(子ども12人 大人11人)

こいのぼり(歌とパネル)          新田安季子
みみずのたいそう(手遊び)         曲田晴美
みみずとへび(語り)
(「英語と日本語で語るフランと浩子おはなしの本」一声社より)   曲田晴美
ずくぼんじょ(手遊び)           竹内光世
腰折れすずめ(語り)  (「日本昔話百選」三省堂より)竹内光世
は、は、はるくんどこですか(パネル )おはなし夢夢 新田安季子

  

第二部 テーマ「あたたかいともだち」(子ども11人 大人10人)
たんたんたんぽぽ(手遊び)          曲田晴美
ぼくたちはシマウマ(人形)(自作)     新田安季子
あなのはなし(語り)
(「おはなしのろうそく4」東京子ども図書館より)         竹内光世
ぼくのしょうぼうしゃ(絵本)(偕成社)   新田安季子
ともだちをみつけた犬(語り)
(「むかし話ワールドへようこそ」一声社より)          曲田晴美

                         

第三部 テーマ「くり返し言葉のある話」 (子ども4 大人5人)
とり呑みじさ(語り)

(「子どもに語る日本の昔話」こぐま社より)        新田安季子

いちにのさん(手遊び)            曲田晴美

赤いへら白いへら(語り)

(寺内重夫さんからきいた話)                 曲田晴美

小なべどん(語り)(「世界のむかし話」学習研究社より)   竹内光世



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2017年05月16日

山本周五郎の世界

~~ 語りの会 ご案内 ~~

   山本周五郎の世界」

日時 :2017722()  15:00開演


場所 : 広尾 東江寺


チケット代 :  2000


演目 :  鬼鮫 (偸盗より) 末吉正子


     墨丸          古屋和子



申し込みお問い合わせ:

 TEL&FAX 043-462-7347 (末吉) 

onihime.yumegatari@gmail.com

            090-3908-7046  (古屋) 

oguri18-21@softbank.ne.jp

広尾 東江寺 : 


    地下鉄日比谷線広尾駅2番出口を出て、


    広尾商店街(広尾お散歩ロード)を直進、徒歩5分。


    突き当りの瑞泉山祥雲寺山門を入って、

               右側に東江寺山門がありま


   チラシはこちらからご覧ください ↓
                     山本周五郎の世界2017.pdf



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2017年05月15日

5月のお話

「かぜとかけっこしたら」  文・片岡輝  絵・花之内雅吉

 

 さやかの家は、港町の丘の上にたっています。

そこはちょうど、かぜの通り道にあたっており、

春にはあたたかい南の国からの便りが、町一番に

届きます。今ごろは、北のつめたいかぜと南のあ

たたかいかぜがまるで陣取りごっこでもしている

かのように、この丘めざして吹いてきます。

夏になると、磯の香りを乗せた潮風とんできて、

さやかを海へ誘います。秋には、暴れん坊の台風

が落ち葉の手裏剣をとばして渦巻き忍法でせめて

きます。冬は冬で、鼻のてっぺんがツーンと痛く

なって、涙がでるほどつめたい北風が、お日さま

と鬼ごっこをするのです。

 さやかは、だから町のだれよりもかぜとなかよ

しです。名前だって五月のかぜのさわやかさから

とった、さやかなんですって。これはママから聞

いたはなしです。

  

5月の風.jpg


 さやかは、かぜたちが一年中でいちばんおしゃ

べりで、元気で、それでいてやさしい5月がだい

すきです。ほうら、耳をすませてごらんなさい。

うらの竹やぶで「サヤサヤサヤ」って、さやかを

呼んでいます。それなのに、どうしたことでしょ

う? いつもならすぐにとびだしてくるというの

に、今日はシーンと静かです。

 かぜたちがしびれをきらして、どこかほかへ遊

びに行こうとしたちょうどそのとき、ドアがいき

おいよくひらいて…


「ルルンブルブルブルン、ひこうきですよ!」

両手に風車を持ったさやかがとびだしてきて、

坂道へ向かって走りはじめました。


                両手に風車さやかの飛行機.jpg


 「かけっこならまけるもんか!」

 かぜたちがさやかをおいかけます。おいついた

かぜが、さやかの髪の毛を膨らませ、髪の毛がさ

やかの頭の上で、ダンスを踊ります。さやかをお

いぬいたかぜたちが、今度は向かいかぜになって

さやかの耳元で「ヒュンヒュンヒュン」とうなり、

風車をいきおいよく回します。

 坂道の両側で、つつじの花が応援しています。

のっぽの街路樹てっぺんではカラスが、電線には

スズメたちが並んで見物しています。


 さやかとかぜたちは、一気に坂を駆け下り、四

角にさしかかりました。あ、あぶない!よこから

ものすごいスピードで、男の子のジェット機がと

びだしてきて、「どっかーん!」



 

男の子とゴッツンコ.jpg


 二人の眼から星がとびちり、涙がこぼれ落ちま

した。車や自転車でなくてほんとうによかった!

 「ごめんね。ぼくがとびだしたばっかりにきみ

のかざぐるまをぺしゃんこにしてしまって…」

 見ると、ひだりのエンジンのプロペラがクシャ

クシャです。もうあんなにクルクルまわりそうも

ありません。かぜたちもすっかりしょげて、ソヨ

とも吹きません。

 「かわりにこれでゆるしてくれる?」

 男の子はピーピー草でつくった草笛をさしだし

ました。さやかの眼がまあるくなりました。


            すずめのてっぽう.jpg


 「どうやったらおとがでるの?」

 「おもいっきりいきをすいこんで、やさしくや

さしくふいてごらん」

 教わった通りに吹くと、さやかの息が、草笛を

「ピー」と鳴らしました。

 「うまいうまい、そのちょうし!」


 ピーピー草は、スズメの鉄砲ともいい、穂を取

ると茎が草笛になります。

 「ピーピーピー、ピッーピッーピー…」

 うれしくなったかぜたちが、草笛の音を元気い

っぱい5月の空へはこんで行きます。

 草笛のおれいに男の子にあげた風車も力いっぱ

い回ります。

 「サヤサヤ、ピーピー、サヤサヤ、ピー…」

 さやかは、5月のかぜがだいだいだいすきです。


          四季の風.jpg


posted by 語り手たち at 21:02| Comment(0) | お話の国