2017年08月27日

〜ひろがれ!ゆめ・あい・げんき〜 おはなしフェスタ 

〜ひろがれ!ゆめ・あい・げんき〜

  おはなしフェスタ

          おはなしフェスタポスター ↓
                  ポスター案.pdf


  宿泊申し込みは定員に達しましたので締め切らせていただきましたが、当日参加はまだ余裕がございます。日帰りでの参加も可能です。ぜひお越しください。


posted by 語り手たち at 23:37| Comment(0) | 40周年記念事業

2017年08月15日

8月のお話

「おじぞうさんのぼうし」

片岡輝・文 花の内雅吉・絵

    きどき思い出したように吹いてくる風といっしょに、風鈴が夏のうたをうたいます。
  八郎は朝からギコギコ、ノコギリと格闘しています。大きな板は切られるのがいやなのでしょうか。だだをこねて逃げ回るので、ノコギリのはがあっちへひっかかり、こっちへひっかかり、なかなかしごとがはかどりません。それでもなんとか2枚は伐り終えて、あと1枚切ったら、こんどはトンカチでくぎを打つ番になるのです。八郎の頭の中には、もうしっかりと設計図が描かれいています。
おじぞうさんのぼうし1.jpg


  り終えた3枚のいたを八郎はコ≠フ字型に組み合わせてくぎで打ちつけました。横っちょにはみ出したくぎの先も、とちゅうでく≠フ字に曲がってしまったくぎの頭も、トンカチでしっかりと打ち込みました。そのとき、八郎は左の人差し指をトンカチで思いっきりぶって、あずきほどの血豆つくってしまいました。でも、今日はべそひとつかきません。八月の太陽がぎらぎら笑っています。
  八郎はコ≠フ字型の板をかかえて路地を駆けぬけ、表通りの四つ角にやってきました。麦わら帽子の上にとんぼのアキアカネがとまっています。四つ角では、おじぞうさんがカンカン照りの太陽に焼かれて、八郎を待っていました。
おじぞうさんのぼうし2.jpg


  「おそくなってごめんね。まいにち、あついなか、ありがとう。さあ、これをかぶってみて」
  設計図通り、コ≠フ字の木のぼうしはおじぞうさんの頭にぴったりでした。八郎が朝から汗だくでつくった木のぼうしをかぶって、おじぞうさんは涼しそうです。
  八郎が生まれた8月には、セミとり、スイカわり、ぼんおどり、縁日、花火大会、プール、山登り…と、楽しみがいっぱいで、毎日がまるで誕生日のようです。

  が夕日でまっかに焼けて、今日は待ちに待った縁日です。八郎が100円玉をしっかりとにぎりしめながら、四つ角のおじぞうさんの前を通り過ぎようとしてふと見ると、「あれ? 木のぼうしかぶってないぞ」
 でも、いまはそれどころではありません。
お宮のほうからㇷ゚―ンと縁日のいいにおいが八郎の鼻をくすぐります。
 「あとでさがしてあげるからね!」
 そういいのこすと、八郎は縁日へダッシュ。
 
        おじぞうさんのぼうし3.jpg

  電球に照らされて、ソース焼きそばがジュ―ジュ―とおいしそうな歌をうたい、焼きイカがダンスを踊っています。チョコバナナも綿あめも「おいでおいで」をしています。
ハッカあめの笛が「八郎くん、吹いてごらん、甘くってスース―するよ」と呼んでいます。
 でも、食べ物は食べてしまえばそれっきりです。「ライダーお面がいいかな? ヨーヨーもたのしそうだな…」と、あれこれ迷いながら行ったり来たりしているうちに、八郎は金魚すくいの前にでました。
 「へい、いらっしゃい」と、腰を浮かせたおじさんのお尻のしたに、おじぞうさんの木のぼうしがチョコンと椅子の代わりに置いてあるではありませんか。
 「あのー、それ…」と、八郎が指さすと、
 「まいど、ありー、100円いただきますよ」というわけで、薄い紙を張った網を2本もらい、八郎は金魚すくいにチャレンジすることになりました。


おじぞうさんのぼうし4.jpg

             
  そうは、たくさんの金魚で満員電車なみの混みようです。八郎はとりわけ元気な出目金をねらうことにしました。でも、相手は一筋縄ではいかない大物です。1本目の網は見事に破られてしまいました。八郎が2本目の網ですくおうとしたとき、おじぞうさんが水槽の底にあらわれて、出目金を手招きしました。すると、出目金は急におとなしくなって、おじぞうさんの左手の上に横になりました。
  「いまだ!」八郎が出目金を見事にすくい上げたとき、おじぞうさんはもう姿を消していました。
 「わー、わしの可愛い出目金が…」
頭を抱えているおじさんを見ながら、おじぞうさんのぼうしをお尻に敷いたバチがあたったのかもしれないと、八郎は思いました。

        おじぞうさんのぼうし5.jpg
posted by 語り手たち at 20:02| Comment(0) | お話の国

2017年08月14日

明日の語り手によるちいさなおはなし発表会〜ことばと遊ぼうワークショップ〜

明日の語り手によるちいさなおはなし発表会

            〜ことばと遊ぼうワークショップ〜


201785日(土)

みどりアートホール リハーサル室にて

(参加者:子ども7名、大人31名)


 5月、6月、7月とワークショップを重ねてきた「明日の語り手」たちの発表会が行われました。

 第1部は会場の全員で参加する“ことばと遊ぼう”ワークショップ。杉山亮作「あいうえおのおけいこ」を一人ずつ大声で唱えました。続いて、横浜市立山内図書館の「カバさん」こと千葉晶さんの“ことばで遊ぶ”ワークショップ。図書館の本の中から、回文やアナグラムをクイズ形式で出題。こどもたちは頭の回転が速い、次々に正解していきます。次に、岡田淳作『扉のむこうの物語』をパネルを使ってブックトークしました。これは50音表が鍵となる冒険物語なのですが、最後のキーワードがわからないと、主人公のユキヤたちは元の世界に戻れません。キーワード、わかったかな?そのあとに、ドキドキしながら受付で引いたくじでグループを作り、こがさんの「ぺろり」を、それぞれのグループ風に発表しました。同じお話なのに5つの、全く違う「ぺろり」が楽しめました。

 第2部はいよいよ、「明日の語り手たち」の発表です。1年生から大人まで、8名の初々しい語り手たちの登場です。皆さん初めてとは思えないほど表情豊かに堂々と語られました。かわいいネコさんも現れて、会場では笑いが絶えませんでした。

 そして第3部。ゲストの皆さんによる“いろいろな語りを聞いてみよう”。

遠藤博子さんの「へびとみみず」はカリンバという美しい音色の楽器とともに語られました。続いて伊地知友樹さんの「おはなしのだいすきな王さま」。エチオピアの昔話を語りました。次に菅野智子さんと野田登志子さんのタンデム語り。日本語と英語による「頭に柿の木」で会場は大笑いでした。

 それから閉会式となり「明日の語り手」たち一人一人に「おはなしマイスター修了証書」が手渡されました。こどもたちの誇らしげな顔がまぶしく見えました。

 “ことば”(日本語ばかりではなく英語も)を目で耳で、堪能した大満足の一日でした。



プログラム


第1部

“ことばと遊ぼう”ワークショップ

  『杉山亮のものがたりライブ・びんぼうくじをひくな』より

「あいうえおのおけいこ」で声出し

 『ことばあそびえほん』(石津ちひろ/のら書房)

  『ころころラッコこラッコだっこ』(石津ちひろ/BL出版)

  『がらすこつこつからすのこ』(石津ちひろ/文化出版局)

  『ことばあそび玉手箱』(石津ちひろ/小学館)

  『お江戸はやくちことば』(杉山亮/カワイ出版)

  『ことばのかくれんぼ』(佐々木マキ/福音館)

    以上の本より、回文などのクイズ

『扉のむこうの物語』(岡田淳/理論社)よりパネル

  「ぺろり」こがようこ作より、みんなでおはなしを語る


20170805ことばと遊ぼうワークショップ.jpg

第2部

 「明日の語り手」お話を語る

  竹内美裕さん(2)            「ひょっとこのおめん」

  竹内美香さん                 「おばけのこども」

  大井田佳穂さん(4年)          「あーんぱん」

  大井田佳穂さん&大井田智明くん(4年、1年)

「おほしさまとねこさん」

  森安莉瀬奈さん(5年)          「きかんぼうさぎ」

  森安さゆりさん                「たからげた」

  小久保純子さん                 「ひなどりとネコ」

  花城理絵さん                  「マメ子と魔女」

   

    〜〜〜〜〜手遊び 「いわしのひらき」〜〜〜〜〜


 

第3部

 いろいろな語りを聞いてみよう

  遠藤博子さん(カリンバとともに) 「へびとみみず」

  伊知地友樹さん       「おはなしのだいすきな王さま」

  菅野智子さん&野田登志子さん(タンデム語りで英語を交えて)

                                「頭に柿の木」    

                         (清智子)

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