2017年11月21日

明日の語り手プロジェクト

「明日の語り手プロジェクト」 

第6回ワークショップ 「話してみよう」


20171112  たまプラーザケアプラザ プレイルームにて開催


 今月は6回目のワークショップです。12月のおはなし発表会に向けて、前回選んだおはなしをひとりひとり語ります。

 最初にいつもの発声練習。二組に分かれ「ウッハ、ウハウハ」と元気よく声を出しました。そのあと子どもたちから順におはなしを語りました。ママたちは今日の発表でこのワークショップはいったん終了です。子どもたちから「ママのおはなしきくの楽しかったよ」とあたたかい感想をもらって、嬉しそうでした。練習中はかなり厳しい聞き手だったそうですよ。

 休憩の後、12月に発表をひかえた語り手たちにもう一度語ってもらい、さらによい語りになるように細かくアドバイスをしました。12月の発表会が楽しみです。明日の語り手たちを是非応援に来てください。


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2017年11月10日

中野図書館お話会【11月】 報告



お話会の報告 【11月】      東京都中野区立中央図書館お話会


 11月4日(土)           司会進行 新田安季子 

11月は動物のおはなしを集めました。

1部は動物たちのうたで、手袋人形やパネル、絵本の動物たちが歌いました。子どもも参加してくれました。本の紹介では、動物たちのユニークな俳句を詠みました。

2部のテーマはともだち。ぬいぐるみのともだち・電信柱とどんぐりの友情・おばけのともだちなど、ともだちにも色々な形があります。参加してくれたお父さんが、じっと聞いていたのが印象的です。

3部のテーマは対決。1歳のお子さんを連れたお母さんが、「わたしが聞きたいので」と参加してくれました。子どもも静かに聞いていましたよ。


今月の語り手 : 澤上しのぶ、村田厚子、新田安季子


第1部 テーマ 動物たちのうた 子ども6人 大人4人

 ●りすりすこりす(手袋人形) おはなし夢夢 澤上  

 ●こねずみとどんぐり(ミニパネル) おはなし夢夢 澤上  

●すずめのおかあさんの話(語り) おはなしかご 村田  

●かぞえうたのほん(絵本) 

岸田衿子作 スズキ・コージ絵 福音館書店 新田  

 ●わすれもの(パネル) おはなしかご 村田  


紹介図書

1 へんしんトンネル あきやまただし 金の星社

2 かえるがみえる まつおかきょうこ 馬場のぼる こぐま社

3 ことばのこばこ 和田誠 瑞雲舎

4 かぞえうたのほん 岸田衿子 スズキ・コージ 福音館書店

5 どうぶつはいくあそび 岸田衿子 片山健 のら書店

6 どうぶつ句会 あべ弘士 学習研究社

7 はいくないきもの 谷川俊太郎 皆川明 クレヨンハウス

8 ことばあそびうた 谷川俊太郎 瀬川康男 福音館書店




第2部 テーマ ともだち 子ども12人 大人 8人

 ●くまのコールテンくん(絵本)

ドン・フリーマン作・絵 偕成社 澤上  

 ●おなかをすかせたおばけのはなし(語り) おはなしかご 村田  

●でんきちとどんぐり(紙芝居) 高田弘子脚本/絵 童心社 新田  


紹介図書

1 くまのコールテンくん ドン・フリーマン 偕成社 

 2 あらしのよるに きむらゆういち あべ弘士 講談社

 3 ともだちや 内田麟太郎 降矢なな 偕成社

 4 しんせつなともだち 方軼羣 村山知義 君島久子 福音館書店

 5 ぐりとぐら なかがわりえこ やまわきゆりこ 福音館書店

 6 ラチとライオン マレーク・ベロニカ 福音館書店

 7 ゆっくりゆっくりなまけものくん オームラトモコ 鈴木出版



第3部 テーマ 対決 子ども3人 大人4人

 ●ばけくらべ(語り)

こぶとり爺さん・かちかちやま 関敬吾編 岩波文庫より 新田  

 ●千本の歯をもつ怪獣

   テリー・ジョーンズ作 リブリオ出版より 村田  

●ひなどりとねこ(語り)                 

  子どもに聞かせる世界の民話 実業之日本社より 澤上  


紹介図書

 1 子どもに聞かせる世界の民話 実業之日本社

 2 かぜのゆうれい(テリー・ジョーンズ童話集)

      テリー・ジョーンズ リブリオ出版

 3 うごいちゃダメ エリカ・シルヴァマン S.D.シンドラー 

                    アスラン書房

 4 ぞうきばやしのすもうたいかい 広野多珂子 廣野研一  

                    福音館書店

 5 百獣の王ライオン対密林の王トラー動物ガチンコ対決   

    イザベル・トーマス 鈴木出版

今月の手遊び歌


大丸2 どんぐりころちゃん

  あたまはとんがって

  おしりはぺったんこ

  どんぐりはちくりしょ


次回の中野区立中央図書館のお話会

12月2日(土)

1部 : 130分〜2時          幼児向け

2部 : 230分〜3           幼児・低学年向け

3部 : 315分〜345分   小学生向け



語り手 : 高橋裕美 遠藤博子 伊知地晃子
司会 :  伊知地晃子




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2017年11月08日

11月のお話


夕焼の色は柿の色

片岡輝・文 花之内雅吉・絵


ばあちゃんが縁側でひなたぼっこをしながら毛糸で編み物をしています。のぶの手袋を編んでいるのです。のぶが、おばあちゃんのしわしわの手が編み棒を両手に持って、器用に毛糸を編んでいくのをあきずに見ていると、「のぶちゃん、たいくつでしょ。おばあちゃんがナゾナゾをだすからこたえてごらん。あ、わかるかな? 赤い顔して木の上に座っているモノなーんだ?」「あ、わかった! おさるさんでしょ」「ブー!、お庭をよーく見てみて」お庭をぐるっと見回すと、柿の木の枝に赤い顔をした柿の実が一つ、座っています。

           


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「なーんだ、柿の実のことか!」

「大当たり!のぶちゃんの誕生日のころになると、みーんな落ちてしまって、一つか二つきゃ残っていないわね」

お庭の柿の実は、渋柿です。お口がひんまがってしまうほど渋いので、だれも取って食べません。真っ赤に熟すと、自分の重さで、一つ落ち、二つ落ちして、だんだん枝がさびしくなってくるのです。

「ねえ、おばあちゃん、鳥たちも渋柿ってしってるのかな?」

「鳥さんたちもかしこいからね」


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庭には、すずめ、もず、むくどり、おなが、きじばと、からす…いろんな鳥たちがいれかわりたちかわり、やってきます。毎朝、のぶがまく、ごはんやパンくずを食べにくるのです。

そのなかに、一羽、右脚にけがをしたすずめがいて、

「チュピ! おはよう、ごはんですよ」のぶが呼ぶと、脚をひきずりながらピヨンピヨンピヨンとやってきて、おいしそうにえさをつつくのです。のぶはチュピがかわいくてかわいくてたまりませんでした。


の朝は、雨でした。のぶは、鳥たちのえさ箱がねれないように軒下におきました。でも、冷たい雨のせいか、鳥たちは一羽も姿を見せません。

「チュピ、いらっしゃい。ごはんですよ。たべないと、元気になれませんよ」いくらやさしい声で呼んでもチュピは姿を見せません。どこかでお腹をすかせて、ふるえながら雨宿りをしているのかと思うと、かわいそうでなりませんでした。

のぶは、おばあちゃんと、手袋のあまりの毛糸で、あやとりをして遊びました。


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のう、一日中降っていた雨が、地面のあちこちに落ち葉で貼り絵を作りました。のぶが、えさ箱をお庭に運びだそうとした時でした。ぶどう棚の下に、ちいさな茶色のぼろきれのかたまりのようなものが落ちているのを見つけました。

「なにかしら? ぬいぐるみのお人形さんみたい…」

のぶは、近寄ってみて、思わず「あっ」と息をのみました。チュピのふっくらとしていた羽根が雨に打たれてべっとりとからだに張り付いて、小さく小さくなってチュピが死んでいたのです。のぶは泣きながらおうちに駆け込みました。

  

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「生きているものは、いつかかならず死ぬときがくるのよ。わたしにもね。チュピには今日がその日だったの」柿の木の根方に、おばあちゃんがチュピのお墓を作ってくれました。のぶは、チュピが寒くないように落ち葉の毛布を何枚も何枚もかけてやりました。

「天国にいったら、また元気にとびまわってね」

一つだけ残っていた柿の実が、チュピのお墓のそばに落ちてきました。柿のみの真っ赤な色に染まった空を見て、おばあちゃんがいいました。

「なんてきれいな夕焼でしょう! 明日はきっとすばらしい秋晴れですよ」


                  

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