2015年12月27日

太陽と月の詩 第210号 巻頭言

わらべうたに魅せられて
                       北海道 札幌市 布施早苗

私とわらべうたの出会いは幼稚園に勤めている時でした。小さい頃からの夢を実現できたものの現実には思うようにいかず悩んでいた時、園児との距離を縮めてくれたのがわらべうたでした。子育てを楽しくしてくれたのもわらべうた。その魅力にひかれ、夫の転勤先々で先生について学びながら地域の子どもたちに伝えました。その時「乳児期からわらべうたが必要」と感じ、十五年前札幌に戻ってすぐに親子わらべうたを開始。最初は二、三名からのスタートでしたが、現在は年齢別に七グループあり全員で九十組の親子さんが来て下さり、各々笑顔と笑い声が響き、とても和やかな雰囲気です。六年前に仲間と『わらべうたの会』を立ち上げ、年間十五回ほどの実技講習(大人対象)を実施しています。さらにわらべうたを伝える上で子どもの発達を知ることが大事と考え、昨年度から講師を招いて『保育を考える会』(年十回)を実施しています。また依頼を受けて出向いた先々でも「わらべうたは人の心をつないでくれる」ことを実感し、様々な方との出会いがとても嬉しいです。
 遠い昔、生活や遊びの中から生まれ伝承されてきたわらべうたは私たちの祖先が残してくれた財産だと思っています。大切に子どもたちに伝えていきたい。そんな強い思いを抱きながら足りない自分を何とかしようとじたばたしている毎日です。
 「わらべうたを伝えるのなら子どもを知ること、仲間を作ること、感性をみがくこと、歌うことを努力してください」という先生の言葉がいつも私の真ん中にあります。北海道は学ぶ場が少ないので自分たちで作らなければなりません。出すばかりでは枯れてしまいます。常に学んでいたい、学んだことは自分のものにしたい、そのためには人に伝えるのが一番の近道だと思っています。
 親の看護も加わり、時間との戦いですが、あせらず一歩一歩進んでいきたいと思います。

                (語り手たちの会会員・親子わらべうた主宰/わらべうたの会代表)
posted by 語り手たち at 23:43| 太陽と月の詩