2019年10月07日

葉月語りに参加して

葉月語りに参加して
        長野県 安曇野市 本郷 美智恵

 猛暑の続く八月四日、胸ワクワク、早朝、安曇野をバスで出発。初めての立川では、二階の駅出口より、なんと廊下のごとくビルを渡って会場に着いてしまいました。

 会場には、基礎講座同期ひばりさん達の顔が見え、嬉しく、その内四人も出演してくれることもあって、頼もしく、楽しみも倍増。

 一部は苫小牧在住の墨谷さん。「アイヌ語弁論大会」で優勝したほどの方で、先ず「アイヌ神謡集」序文を語られました。これは十九才で急逝された知里幸恵さんが口承文化であるアイヌ文化を守り伝えたいと翻訳したものだそうです。続いて三話、その内の一話は実際のアイヌ語でも。そのリズム、抑揚などは、正に謡という感じでした。私はアイヌ語もアイヌの話も全く初めてでしたので、もう耳をダンボにして聴き入りました。

 お話の内容もテーマにピッタリ。千歳川の鮭など、天からの恵みも人間だけの物ではなく、全て望むものに平等であるべきで、今私達人間のおごった生活や開発(自然破壊)への戒めと受け止めました。

 二部は恒例という二種の「ほたる」の歌を同時に歌う素敵な合唱で幕が開きました。

 最初は、アイヌと共通する先住民、カナダインディアンに伝わる話。次の「うぐいす屁」は、山形余目(あまるめ)言葉による、赤い実(アケビに聞こえたー笑)を食べてする屁の鳴り音が、うぐいす的で何とも面白く、これだけで楽しめるものでした。また星野作品からの一話もあり、先のインディアンに伝わる話と共に、読んでみたくなりました。類話「夢の蜂」に似ている阿波池田の話。そしてワインの話は自分も語ってみようかなー。また戦地で昔話を語り励ましあった話。最後は子どもさんに読み聞かせにお気に入りの絵本を語りで…と。

 正に多種多様の語りを聴き、こんな世界に浸ることのできる自分を幸せだと思うと共に、改めて、この世界を多くの方に伝えて行きたいと思いました。


プログラム


1部 墨谷真澄さんの語り


  「銀のしずく降る降るまわりに」


  「かにの神さまたち」


  「きつねのチャランケ」


   神謡集序文  他



第2部 語り


1.少年と小鳥

(『カナダ、インディアンに伝わる30の話 少年と鳥の話』


マーガレット・べミスター編 中央アート出版社) 


和田裕子   


2.うぐいす屁(『全国昔話資料集成37庄内昔話集』) 

渡辺綾子   


3.ラスト・アイスエイジ・リバー

(星野道夫著『森と氷河と鯨』より 


星野道夫著作集4所収 新潮社刊)宮崎亜古 


4.豆ン蜂長者(『阿波池田の昔話』 未来社)瀧川倫子 


5.ワインはジョージアから


(『5分間で語れるお話』マーカレット・マクドナルド 

網書房)高橋裕美  


6.ジャングルの語り、うっしょえ


(『山形絆語り』野村純一監修 星の環会)若林孝子 


7.ポポロくんのせんたくやさん(ハープ弾き語り)


(同名絵本 寮美千子 鈴木出版)野田登志子



posted by 語り手たち at 01:06| Comment(0) | 語りのイベント
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