2009年02月22日

晩秋のコンサート

福島県「晩秋のコンサート」
報告:福島県福島市 松本貞子

 セミナーや講座で私達は何故語るのか≠考える機会を与えられます。
美しい言葉を通して大事なものを届ける≠アとの大切さ。聞き手はそれをどのように受け取るか(それぞれ感じ方は違うかもしれないけれど)ということにまで思いを込めて語ることが出来ればいい、といつも思っています。しかし地方にあってなかなかセミナーに参加出来ない会員と語りを楽しんでいる仲間たちに、講座の内容を伝えようとしても、薄まってしまうもどかしさがあります。そこで再び櫻井さんに来福をお願いすることになりました。
 すてきな語りに耳を傾け、共感することで豊かな気持ちになりたい!、という思いで、櫻井美紀さんに「ケルトの世界」を語っていただいて五年が過ぎました。「またお聞きしたい」という声が多かったことと、語りというものに初めて触れる人たちにも是非聞いて欲しいこともあって、福島在住の篠笛奏者とのコラボレーションで櫻井さんの舞台が実現することになりました。
 今回は「雪女」の語りと太宰治の作品「清貧譚」の朗読です。薄碧い地色の和服にしっとりと身を包んだ櫻井さんを迎えた聞き手たちは、のんのんと降り続ける雪の情景を語る言葉の一言一言に耳を欹てました。そして怪しいまでの美しさと叫びで幕を閉じた雪女でした。
 語り手と聞き手たちがのどを潤したティタイムの後、くすっと笑いの出る太宰の中篇に会場の緊張がほぐれました。会場いっぱいの観客に生の声が充分に届き、充分に堪能できた秋の夜でした。
posted by 語り手たち at 10:00| 地域活動支援