2009年09月13日

語りと朗読のセミナー〜声と言葉の力

北海道「語りと朗読のセミナー〜声と言葉の力」

報告:北海道札幌市 田中 孝子

 去る9月13日(日)、「語りと朗読のセミナー」が、総勢200人を超える方々にご参加いただき無事終了しました。
語りと音楽のユニット野花南(のかなん)(たなかたかこ&嵯峨治彦)による、馬頭琴のソロ演奏や馬頭琴の伴奏で語る馬頭琴伝説などのミニコンサートの後、語りセミナーの講師末吉正子さんによる、声や体を自在に使いこなすエネルギッシュなパフォーマンスが客席を圧倒。そして、遠藤博子さんとのタンデム語りでは、口琴演奏で参加した野花南の嵯峨治彦も含め3人の表現個性がそれぞれ作用し合い、奥行きのある物語空間を作り出しました。
また、続く朗読セミナーでは、講師の榊さんが軽妙なトークで聞き手の心を鷲づかみに。披露していただいた朗読技術の細やかさかつ大胆な演出や表情の豊かさには目を見張りました。サポート出演していただいた田中隆子さんの、温もりのある声質でありながらキレのある朗読もとても素晴らしかったです。
プログラムの最後 質疑応答のコーナーでは、話題が声と言葉の表現に関わる精神性にまで発展しました。4時間にわたる長丁場でしたが、語りと朗読の違いを理解しかつそれぞれの魅力を堪能しながら、終始一貫充実したひとときを参加者の皆さんと共有できたと思います。
私自身、ここで得た数々のヒントや確信を今後の活動に生かしていくつもりです。
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2009年02月22日

晩秋のコンサート

福島県「晩秋のコンサート」
報告:福島県福島市 松本貞子

 セミナーや講座で私達は何故語るのか≠考える機会を与えられます。
美しい言葉を通して大事なものを届ける≠アとの大切さ。聞き手はそれをどのように受け取るか(それぞれ感じ方は違うかもしれないけれど)ということにまで思いを込めて語ることが出来ればいい、といつも思っています。しかし地方にあってなかなかセミナーに参加出来ない会員と語りを楽しんでいる仲間たちに、講座の内容を伝えようとしても、薄まってしまうもどかしさがあります。そこで再び櫻井さんに来福をお願いすることになりました。
 すてきな語りに耳を傾け、共感することで豊かな気持ちになりたい!、という思いで、櫻井美紀さんに「ケルトの世界」を語っていただいて五年が過ぎました。「またお聞きしたい」という声が多かったことと、語りというものに初めて触れる人たちにも是非聞いて欲しいこともあって、福島在住の篠笛奏者とのコラボレーションで櫻井さんの舞台が実現することになりました。
 今回は「雪女」の語りと太宰治の作品「清貧譚」の朗読です。薄碧い地色の和服にしっとりと身を包んだ櫻井さんを迎えた聞き手たちは、のんのんと降り続ける雪の情景を語る言葉の一言一言に耳を欹てました。そして怪しいまでの美しさと叫びで幕を閉じた雪女でした。
 語り手と聞き手たちがのどを潤したティタイムの後、くすっと笑いの出る太宰の中篇に会場の緊張がほぐれました。会場いっぱいの観客に生の声が充分に届き、充分に堪能できた秋の夜でした。
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2009年02月18日

心に響く語りの世界

宮崎県「心に響く語りの世界」
報告:地域活動支援事業担当 君川みち子

2009年2月18日(水)に、宮崎の神宮会館にて「心に響く語りの世界 櫻井美紀コンサート」が開かれました。主催は宮崎語り手の会「おはなしさんぽ道」です。
日本昔話より「鶴の嫁さま」、小泉八雲作品より「弁天堂の契り」、ギリシャ神話より「エロスとプシュケ」の3話で、語りの魅力と多様さを味わってもらうことになりました。「期せずして結婚の話ばかりになりました。一生、恋と愛の物語を語る語り手が一人いても、いいのではないかしら」と櫻井さん。
宮崎日日新聞、朝日新聞などの記事には、語りの素晴らしさと共に「再話で独特の語り」「テキストの丸暗記ではなく、物語を自分の言葉に置き換え伝える「再話」の手法」と書かれており、会の活動を知ってもらういい機会となりました。
207名の参加者の中では、60代、70代の男性が多く、語りは初めてという人が殆どでしたが、皆さん、感動したとの感想。これからの語りの場が開けていくのではないでしょうか。

アンケート、133通の中の一部を紹介します。

「古代より日本では、言霊は心の波動で相手の心に響くといわれますが、今日は波動が確実に伝わりました。人間は、言語を与えられ、聞けることに感謝します。(60代男性)」

「三千年前から伝わるギリシャの物語をとても興味深く聞くことができました。『運命に従い、苦しみや不幸で心が清められる』ことを語りの中で肩の力を抜きながら学ぶことができました。(30代男性)」

「ゆったりとした語りの世界を心から楽しみました。この様な会があることをたくさんの人に知ってもらいたい。(70代女性)」

宮崎でという企画が持ち上がってから7ヶ月…会場、チラシ、笛奏者等、地元の方たちの力で本当にいい会になりました。「このような大人のための大きな会ははじめてでしたが、仲間と力を合わせてやり遂げたことは、自信になりました。」と中心になって活動して下さった那須道子さんの言葉です。
皆さんもまずは一歩を踏み出してみませんか。地域活動支援は、少人数の会でも大丈夫です。ご連絡、ご相談をお待ちしています。

(地域活動支援事業担当連絡先 042(531)1471)
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